The Power of E

油圧ユニット不要で油量削減

 

油量の大幅削減

e-Zeroは油圧シリンダにサーボモーター、ポンプ、タンク(作動油)を一体化しており、従来の設備のような大型の油圧ユニットが不要となっています。これまでは油圧ユニットから切換え弁、配管を介して複数の油圧アクチュエータに作動油を供給することを前提とした方式をとっていました。この方式では常にタンクに大量の作動油を備えておかなければならず、さらには配管からの油垂れ、異物混入によるシリンダからの油漏れや、切換え弁を通ることによる作動油の劣化などもあるため、定期的に作動油を交換、または継ぎ足す必要がございました。しかしながらe-Zeroはシリンダの動作に必要な分だけの作動油を個別ユニットとして背負っていることにより、余剰な作動油は全く必要なくなり大幅な油量の削減を実現いたします。

シリンダ径Φ80のシリンダを使用する場合、既存のユニットでは約60ℓの作動油をタンクに備えておく必要がありますが、これをe-Zeroに置き換えるとたった1.5ℓ、40分の1の油量だけで使用が可能です。

e-Zeroはクローズ回路となっているため、配管の継手部分から異物が混入するリスクが無く、切換え弁の狭い流路を通ることによる作動油の劣化も抑えられます。そのため通常の油圧ユニットを使用したシステムより作動油の交換頻度が少なくなります。

油漏れの際の清掃作業やシリンダトラブルの復旧作業など無駄な作業にかかる工数も削減が可能となり、異物混入によるシリンダ内部のダメージも抑えられるためメンテナンスコストを大幅に削減できる効果もございます。

アイドリングストップで脱炭素

また、e-Zeroは大型油圧ユニットが不要になることにより脱炭素に大きく貢献しています。従来の設備ではシリンダ停止時にもサーボモーター、ポンプがフル回転しており、そのエネルギーを100%リリーフ回路からタンクへ廃棄しています。一方e-Zeroはシリンダが動く時だけ、動く分だけモーター、ポンプが作動します。このアイドリングストップ機能と高いエネルギー効率により最大95%の消費電力の節約が可能です。

現在の私たちの生活や社会はエネルギーの消費によって成り立っています。省エネルギーは脱炭素(地球温暖化防止)とエネルギーの安定確保の両面で非常に重要な意義を持っています。日本はそのエネルギーの大部分を輸入に頼っていることからエネルギー資源の安定確保は日本にとって最重要課題のひとつといえます。 世界的なCO2排出量削減への取組みに代表される環境改善運動は今後ますます重要性が高まり、廃棄物の削減、廃液量の削減も各企業の大きな責任としてさらに要求が高まっていくことでしょう。そういった中でe-Zeroは上述の通り使用油量を大幅に削減できるため、作動油購入コストの節約だけでなく資源の節約、廃棄物の削減という観点において地球環境保全にも大きく貢献できる製品であると言え、お客様が取り組む省エネ、省資源活動に役立つ製品であると自信を持ってお勧めいたします。

油圧シリンダにはつきものの油漏れや作動油の継足し、交換などによるコストの削減と工数低減、油量削減と脱炭素による地球環境保全をe-Zeroでトライしてみませんか?


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